オフィスビルや商業施設のエントランスや共用部に使用されている大理石の床は、見た目の美しさと高級感を保つために、定期的なクリーニングと研磨が欠かせません。しかし、「できるだけコストを抑えたい」というのも管理側の本音ではないでしょうか。

本記事では、大理石床を適切にメンテナンスしながらも、コストを抑えるためのポイントやコツをわかりやすく解説します。

大理石床に研磨やクリーニングが必要な理由

大理石は天然石の中でも見た目が美しく、インテリア性が高い素材ですが、その反面、汚れやキズに弱く、劣化が目立ちやすいという性質があります。

よくある劣化のサイン

  • 光沢がなくなり、床がくすんで見える
  • 靴や台車の摩擦による細かいキズが目立つ
  • 飲み物や雨水などによるシミが残る
  • 清掃をしてもツヤが戻らない

こうした状態を放置してしまうと、建物全体の印象が悪くなり、資産価値の低下やクレームの原因にもなりかねません。

クリーニングと研磨、それぞれの役割

大理石の床を維持するためには、「日常清掃(クリーニング)」と「定期的な専門研磨」の両方が必要です。それぞれの目的を理解し、最適な頻度で実施することが、コストを抑えるポイントにもなります。

日常クリーニング

  • 目的:表面の汚れやホコリを除去
  • 方法:モップ掛け・掃除機・中性洗剤での水拭き
  • 頻度:毎日または数日に1回

専門研磨

  • 目的:表面のキズ・くすみを除去し、ツヤを復元
  • 方法:ダイヤモンドパッドや専用機材を使用した研磨作業
  • 頻度:半年〜1年に1回程度

日常清掃を丁寧に行っていれば、研磨の頻度を減らすことができ、結果的にコスト削減にもつながります。

大理石研磨の費用相場

研磨の費用は施工面積や汚れ具合によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。

  • 大理石床研磨(1工程):1㎡あたり1,650円〜
  • 汚れやキズが深い場合は複数工程が必要になることも

たとえば100㎡のエントランスを1工程で研磨した場合、
1,650円 × 100㎡ = 165,000円(税抜)が基本料金となります。

コストを抑える5つのコツ

1. 面積ごとの単価と工程数を確認する

見積もりを依頼する際は、「㎡単価×工程数」で費用が決まることを理解しておきましょう。複数の業者から相見積もりを取り、単価が相場に合っているか、過剰な工程設定がされていないかを確認することが大切です。

2. 日常清掃を徹底し、研磨頻度を減らす

日々のクリーニングで砂やホコリをしっかり除去できていれば、研磨が必要な状態になるまでの時間を延ばせます。これにより、年1回だった研磨が1.5〜2年に1回で済むケースもあります。

3. 夜間・休館日を活用してまとめて施工依頼する

作業効率を上げるため、施設全体を一度にまとめて依頼することで、単価の割引交渉がしやすくなる場合があります。また、夜間や休日を指定することで、業務を止めずに施工が可能です。

4. 定期メンテナンス契約で長期割引を受ける

定期契約を結ぶことで、1回あたりの単価が安くなったり、緊急対応が優先されたりといったメリットが得られる場合があります。長期視点で見たコストパフォーマンスの改善に有効です。

5. 状態に応じた柔軟な施工方法を相談する

全面研磨ではなく、目立つエリアだけを部分施工することで費用を抑えるという方法もあります。柔軟な対応が可能な業者を選ぶことで、状況に応じたコスト調整が可能になります。

まとめ:品質を落とさずにコスト削減を実現しよう

ビルの大理石床を美しく保つには、適切な頻度でのクリーニングと研磨が不可欠です。
一方で、無駄な費用をかけずにメンテナンスを行うためには、管理体制の見直しや信頼できる業者選びが重要です。

StoneGlass研磨サービスでは、施設の状況に応じた最適なプランをご提案し、高品質かつ無駄のない施工を行っています。ご予算に応じたご提案も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。