企業の顔ともいえるエントランスは、来訪者に与える印象を大きく左右します。中でも大理石の床や壁は、高級感と清潔感を演出する重要な要素です。しかし、日々の使用によって劣化が進み、汚れやツヤの低下が目立つようになることも少なくありません。

本記事では、企業エントランスに使われている大理石を美しく保つためのメンテナンス方法について、日常清掃から専門的な研磨まで詳しく解説します。

大理石が劣化する主な原因とは?

まずは、大理石がどのようにして劣化していくのかを知っておくことが大切です。適切な対策を行うためには、原因を理解することが第一歩です。

歩行による摩耗や擦り傷

大理石は天然石の中でも比較的柔らかく、靴底やキャスターによる摩耗に弱い素材です。人の出入りが多いエントランスでは、どうしても表面の光沢が失われやすくなります。

施工前の大理石フロア
例:人の出入りで表面の光沢が失われた大理石

砂やホコリの蓄積

外から持ち込まれる砂やホコリは、歩行とともに大理石の表面を目に見えないレベルで削ってしまう原因になります。これにより、細かい傷が増え、輝きが徐々に失われていきます。

水分や汚れの放置

雨の日の水滴や飲み物のこぼれ、土足による汚れなどが放置されると、大理石にシミや変色が残る場合があります。また、不適切な洗剤の使用も劣化の原因になります。

日常メンテナンスで大理石の美しさを維持する方法

大理石を長く美しく保つためには、日々の小さな積み重ねが重要です。以下のポイントを意識して日常清掃を行いましょう。

1. こまめな乾拭きと掃き掃除

砂やホコリを放置すると表面に細かい傷がつきやすいため、モップや掃除機による清掃をこまめに行うことが大切です。清掃は少なくとも1日1回、来客の多い施設では朝晩の2回がおすすめです。

2. 水や汚れはすぐに拭き取る

水滴や飲み物をこぼした場合は、放置せずすぐに柔らかい乾いた布で拭き取りましょう。シミや変色の防止につながります。

3. 中性洗剤の使用を徹底する

酸性やアルカリ性の強い洗剤は、大理石にダメージを与える可能性があります。必ず中性洗剤や大理石専用のクリーナーを使用するようにしましょう。

4. マットやカーペットを活用する

エントランスに吸水性の高いマットを設置することで、砂や水分の持ち込みを防止できます。見た目を損なわないデザインを選ぶと、空間の統一感も保てます。

定期的な専門業者による研磨が効果的

どれだけ丁寧に日常メンテナンスをしていても、経年劣化によるくすみや細かい傷は避けられません。そこで重要なのが、専門業者による定期研磨です。

研磨のタイミングは?

使用頻度にもよりますが、半年〜1年に1回の研磨が目安です。特にエントランスのような通行量の多い場所では、研磨によって美観を保つことができます。

研磨の流れ

  1. 下地処理(汚れ・コーティングの除去)
  2. 段階的な研磨(ダイヤモンドパッドでツヤ出し)
  3. ポリッシュ仕上げ(光沢と滑らかさを復元)

施工後はツヤが戻り、全体の印象が格段に向上します。来訪者や従業員に対しても良い印象を与える空間づくりにつながります。

施工事例:企業エントランスの大理石フロア研磨

施工場所: 東京都内の企業エントランス
施工面積: 約50㎡
施工前の状態: 歩行による摩耗、汚れの蓄積、ツヤの低下
施工後の変化: 研磨による光沢復活、高級感のある仕上がり

  • 床全体がくすんでおり、光を反射しにくい状態
  • 細かい傷が多数あり、手入れをしてもツヤが出ない
  • 研磨によって傷が目立たなくなり、床が明るく見えるようになった
  • 光沢が復活し、オフィス全体が高級感のある雰囲気に

まとめ:日常メンテナンスと定期研磨で企業の印象アップを

企業エントランスの大理石は、日々のメンテナンスと定期的な研磨によって、その美しさを長く保つことができます。第一印象が重視されるビジネスの現場だからこそ、床や壁といった細部にも気を配ることが大切です。

StoneGlass研磨サービスでは、オフィスや企業エントランスの大理石研磨を専門に対応しています。光沢の復元や傷の除去をご希望の際は、ぜひお気軽にご相談ください。